2012年6月16日土曜日

田植えをしに秋田に帰りました

昨年は 秋田→東京への引越しのタイミングということもあって田植えできなかったんですけども、仕事も落ち着いていたので土日 + 月(有給)の3日間の日程で秋田に帰りました。

金曜日の夜に夜行バスで秋田に向かい、土曜日の朝から田植え仕事を手伝うというなかなかのハードスケジュールで体はもつだろうか、なんてのは杞憂でありました。

私は主に田植機の操縦を担当したのですけれど、まっすぐ植えなくちゃ!という集中と、うっかりミスして事故でも起こしたら一大事に至る!という緊張感のおかげで朝から晩までなんとか乗り切りましたよ。


今年はお嫁さんも手伝ってくれました。育苗箱洗いという単純ながら一番腰にこたえる、と評判の仕事をやってもらいましたよ。都会育ちの婦女子ですら容赦無く労働力としてカウントされているあたりが農家の感覚でしょう。

本人も進んで仕事してくれたし、私の家族とも仲良くやってくれたし、近所の人達ともうまくやってくれたし、本当に助かったのであります。来年もこの先もお願いしやす。


田植え時期の秋田の山の緑は本当に鮮やかで美しくて、やっぱりいいところなんだよな、って思いました。自然に間借りさせてもらっている感覚が染み付いているのを感じます。

「ツカサくん(わたしの名前)が帰ってきてると聞いてもってきたよ」なんて隣のうちの母さんがワラビを持ってきてくれたり、おすそわけにいただいたアスパラが食べきれないくらい大量にあったり。

給与水準が低い、高齢者が多い、自殺者が多い、過疎化が進む、とかとかネガティブワードで語られることも多くて、経済みたいなナイフで切り取った断面を見て観測できた事実ではありましょう。

けれども、生きていくための豊かさはある、と断言できる。その土地の豊穣をちょっとだけおすそわけしてもらって美味しいお米ができるのであります。はー、はやく新米食べたい!