2015年3月18日水曜日

鎌倉の桜スポット

荏柄天神社の梅を見に行こうと思ってたんですけども、子供が体調を崩したり天気が悪かったりで結局いけずじまい。そうこうしているうちにそろそろ桜の季節となりました。

なので、今日は私が好きな桜スポットを紹介します。


まず、最初にご注意をば。
鶴岡八幡宮の参道である段葛の両脇には数百本の桜が植えられていて毎年それはそれは見事な桜景色が楽しみめるのですが、昨年の11月から段葛の補強・改修工事が始まっており工事が終わるのが20163月ということで今年は桜を見ることができません。
数百メートルの参道は高さ3mほどの囲いに覆われていてちょっと風情のない感じですが、またこの先何十年のためと思えば2年位は我慢しようではありませんか。

参道の補強の他、だいぶ年をとってしまった桜も多かったそうで、元気そうな桜は鶴岡八幡宮の敷地内に移植してそれ以外は伐採だそうです。桜の移植・伐採はほとんど終わっているようで、先日通りかかった際に見てみたら桜はすっかりなくなっていました。

伐採は寂しい感じもしますが、人が暮らすところの近くにある植物たちは人間が手を入れてあげないといけないのでしょう。新しく桜を植え直すようだけど、新しい地面に根付くにはそれなりに時間がかかるかもしれません。が、気長に待ちましょう。植物の時間間隔はそんなもんなんでしょう。


さて、ここから桜スポットの紹介です。

■源氏山公園の桜


鎌倉駅周辺から源氏山公園に至るコースが複数あって、春の時期に公園まで散歩することはとても気持ちがよいです。私は鎌倉駅→佐助稲荷→佐助稲荷の社殿の裏側の山道を登って→源氏山公園にいたるコースが好きです。ゆっくり歩いて30分くらい。佐助稲荷の裏山を登りきり、住宅街の合間から見える鎌倉の海はとても気持ちがいいです。

公園の広い敷地内には無数の桜があって、歩いて隅々まで見て回るもよし、その辺にビニールシートをひいてじっくりと桜を眺めるもよしであります。たまーに、うるさい酔っぱらい達もいますけども、桜の木の下でお酒飲んで愉快そうにしている人たちを眺めるのもまたいい気分になります。

秋は紅葉も見事ですんで、春と秋の変化も楽しめます。


■建長寺の桜

源氏山公園から北鎌倉方面に抜ける道があります。尾根づたいに歩いて山を降りると北鎌倉の
浄智寺の裏に出ます。そこから更に10分ほど鎌倉方面に歩くと鎌倉五山第一位 建長寺があります。


山門を抜けると両脇に見事な桜があって、おぉぉぉ、って気持ちになります。
お寺と桜ってやっぱりとてもあいます。桜がパッと華やいだと思ったら直ぐに散ってしまうこの諸行無常感。さまに仏教感とマッチしますね。西行と桜の話とか、そういう風にインプリされる機会が多いからかもしれませんけども、それはそれで確かなものとして定着しています。あんなに華やかなものを見て虚しさを感じる、日本人って相当にねじれているな、って感じます。

桜を見たあとは建長寺のお庭も見ましょう。ゆっくりと庭を眺めていると、普段考えたこともないことが頭に浮かんだりして、脳が普段とは違う刺激を受けて、普段出くわすことがない感情が湧き出ている、と実感することがあります。


■北鎌倉の山桜

どこの?ってことはないんですども一番好きであります。北鎌倉の高台から山の斜面を見ると、あそこには家もお寺もないよなー、っていう木々の隙間に山桜が咲いています。既にこの時期、遠目に見える山桜は蕾をつけていてうっすらとピンクに見えます。木の緑の中に見える桜色の見事なこと。

どなたかが手入れをされているのかもしれないですが、なんとなく繊細なイメージがある桜が、山の中でたくましく咲いているのを見ると、野生というか生命力みたいなものを感じます。



以上、独断と偏見でご紹介した桜スポットですが、鎌倉は山が近く寺社仏閣も多く、本当にたくさんの桜が楽しめます。ぜひ、散歩しながらご自身のお気に入りの桜スポットを探しにでかけてみてください。