2008年5月9日金曜日

お蕎麦を食べてきました

私のうちから車で10分ほど走ったところに、自家栽培したそばを製粉して振舞ってくれるお蕎麦屋さんがあります.“でん吉そば”というお店.

もともと、田んぼの減反によって余った土地でそばを栽培していたご主人が、定年を機に開業されたとのこと.素朴なんだけど、香りと食感のよい十割そばをいただけます.

妹と一緒に行ったのが13:00ちょっと前.お客さんもだいぶはけていて、美味しくおそばを食べながら、ご主人と色々とお話させてもらいました.

ここらへんの地域のこと、農業のこと、これからのこと、とか.


冬は雪深いし、都会からも遠い.高齢化だとか後継者がいない、だとか問題はめちゃくちゃあるんですよ、こちら.賃金水準は低いし、基幹産業は農業というけれど、もはや産業ともいえない状況.

それでも、貧しいかもしれないけれど豊かなんですよね.それは田舎に戻ってきてから数ヶ月かけて確信したこと.自然はずっと昔から美しいし、人たちも優しく温かい.田舎の人たちは、そこに気づいていないというか、確信をもてていないのかもしれない.自信をなくしてしまっているのかもしれない.

文明は滅びるけれど、文化は残るし、歴史だってきちんと記したら残る.けれども、人が絶えたら文化も歴史も残らない.生まれ育ったところの人が絶えるってことを、意外と近い将来のこととしてリアルに想像できるって、結構胸が苦しいもんです.

すんません、絶えるって言い方はおおげさだけど、それでも活力が失われていく様子を傍観しているだけなのはちょっとつまんないし、つらいです.


なんとかね、やれることないかぁ、なんて話をご主人としてきました.すっかり仲良くなってしまって、ご主人のお宅で飼っている鶏が産んだ卵までもらってきてしまった。。。


自分で考えて悩んでてもわかんないことはわかんないわけで、色んな人とお話をして自分が選べるカードを増やしていけたらいいなぁ、と思うのです.

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